まず、各保険会社のソルベンシーマージン比率の前四半期比の表です。
■ソルベンシーマージン比率(13.12決算)
会社名 | 今回(13.12) | 前回(13.9) | |
---|---|---|---|
1. | メディケア生命 | 4357.2% ↓ | 4491.9% |
2. | アクサダイレクト生命 | 2788.5% ↓ | 3003.7% |
3. | 東京海上日動あんしん生命 | 2543.7% ↑ | 2240.9% |
4. | ソニー生命 | 2404.8% ↑ | 2325.0% |
5. | ライフネット生命 | 1816.2% ↓ | 1885.5% |
6. | かんぽ生命 | 1573.4% ↑ | 1510.2% |
7. | NKSJひまわり生命 | 1549.9% ↑ | 1518.7% |
8. | 三井住友海上あいおい生命 | 1261.5% ↑ | 1250.4% |
9. | メットライフアリコ | 944.8% ↓ | 945.4% |
10. | 明治安田生命 | 921.8% ↓ | 927.4% |
11. | 住友生命 | 894.7% ↑ | 873.1% |
12. | AIG富士生命 | 874.3% ↑ | 838.3% |
13. | 楽天生命 | 862.6% ↓ | 866.2% |
14. | アフラック | 777.6% ↑ | 731.9% |
15. | プルデンシャル生命 | 772.2% ↑ | 757.0% |
16. | 日本生命 | 762.5% ↑ | 733.4% |
17. | アクサ生命 | 740.2% ↑ | 713.1% |
18. | 第一生命 | 734.7% ↑ | 708.5% |
19. | オリックス生命 | 473.1% ↓ | 549.5% |
続いて、詳細を書きます。
■ソルベンシーマージン比率一覧(2013年度第3四半期決算参照)
※赤字は2013年9月よりUP、青字はDOWN
1.メディケア生命:4357.2%(前回1位)
前回に引き続き1位です。
4/2に300億円の第三者割当増資を行い、上昇していますがその後は下がって来るだろうと思われましたが、そこまで下げていません。
2.アクサダイレクト生命:2788.5%(前回2位)
元ネクスティア生命です。
増資を行ったため前回大幅にアップしていますが、経常収益に対する事業費が引き続き高く、収益が悪化しています。
3.東京海上日動あんしん生命:2543.7%(前回4位)
ソニー生命を抜いて1ランクアップしました。
ソニー生命を上回ったのは12年3月以来となります。
まだまだメディカルKit Rが好調のようですね。
4.ソニー生命:2404.8%(前回3位)
東京海上日動あんしん生命に抜かれたものの相変わらず収益、財務共に安定しています。
5.ライフネット生命:1816.2%(前回5位)
継続下落しています。
また、新規契約が伸び悩んでおり、CMを新たに打つなど施策を行っていますが、まだ大きな効果は得られていないようです。
6.NKSJひまわり生命:1573.4%(前回6位)
新規契約が前年を下回っていますが、収益面は前年より増えています。
※2011年10月1日に「損保ジャパンひまわり生命」と「日本興亜生」が合併したため、11.9以前は「日本興亜生命」のデータを使用しています。
7.かんぽ生命:1549.9%(前回7位)
新規契約がガクンっと少し下がっています。
また、収益面も昨年より減少しています。
ただ、4/2から新学資保険が発売されますので、そこから状況が変化してくるかもしれません。
8.三井住友海上あいおい生命:1261.5%(前回8位)
QonQで契約数が上昇となりましたが、昨年比で言うとまだまだマイナスです。
収益面は昨年比で増加していますが、新規契約の伸び悩みが課題と言えるかと思います。
9.メットライフアリコ:944.8%(前回9位)
第2四半期の大幅な赤字から大分赤字が回復しています。
ただ、新規契約が下がってきています。
10.明治安田生命:921.8%(前回10位)
第1四半期は新規契約が落ち込んでいましたが、第2、第3四半期と伸ばしてきています。
基礎利益も伸びており、好調ですね。
ソルベンシーマージン比率は若干下げています。
11.住友生命:894.7%(前回11位)
今年度はずっと契約数が減っています。
そのこともあり、責任準備金繰入額が昨年比で減っており、利益面は昨年比で上昇しています。
ソルベンシーマージン比率も第2四半期と同じく上昇しています。
12.AIG富士生命:874.3%(前回13位)
新規契約数が順調に伸びていますね。
それに伴い、責任準備金を多く繰入しているため、利益面は赤字となっています。
13.楽天生命:862.6%(前回12位)
第2四半期は契約件数がマイナスとなっていましたが、第3四半期でプラマイゼロまで持っていくことが出来ているようです。
ただ、新規契約が伸びているわけではありません。
4月から楽天グループになりましたが、あまり効果が出ていないのかも知れません。
訴訟損失引当金繰入金を10億弱計上しているため、昨年比で利益がマイナスになっています。
14.アフラック:777.6%(前回16位)
新規契約はQonQで伸びましたが、契約数の伸びはQonQで減っています。
郵便局から保険を売れるようにしたものの、その施策の結果が出てくるのはもう少し先になるのでしょうかね。
収益面は昨年比で大幅に増加しており、資産も増えていることからソルベンシーマージン比率も上昇しています。
15.プルデンシャル生命:772.2%(前回14位)
第2四半期と同じく、新規契約は昨年より若干減っているものの昨年より責任準備金繰入金が多く、収益面が昨年比で落ち込んでいます。
16.日本生命:762.5%(前回15位)
引き続きソルベンシーマージン比率が右肩上がりで、収益面も昨年比で上昇しており、新規契約件数も相変わらず高水準です。
17.アクサ生命:740.2%(前回17位)
ソルベンシーマージン比率が右肩上がりです。
昨年比で新規契約数は減っていますが、新規契約高はほぼ同じです。
保険金額が大きな保険の加入が増えていると言うことでしょうか。
収益面ですが、責任準備金繰入額が大幅に減っていることもあり、純利益などは増えています。
18.第一生命:734.7%(前回18位)
QonQで新規契約数は増えており、契約数の純増も若干増加しています。
収益面は増益となっており、ソルベンシーマージン比率もQonQで増加しています。
19.オリックス生命:473.1%(前回19位)
新規契約がQonQで大幅に伸びています。
しかし、純資産が101億円まで下がってしまっており、ソルベンシーマージン比率もかなり下がってきました。
そんなこともあり、決算発表と同時に150億円の増資が発表されました。
これにより、ソルベンシーマージン比率は次回の決算で上向きになると思われます。
ただ、契約が増えては増資を繰り返すと言うことが続いています。
0 件のコメント:
コメントを投稿