まず、各保険会社のソルベンシーマージン比率の前四半期比の表です。
■ソルベンシーマージン比率(14.6決算)
会社名 | 今回(14.6) | 前回(14.3) | |
---|---|---|---|
1. | メディケア生命 | 4235.7% ↓ | 4269.5% |
2. | 東京海上日動あんしん生命 | 2772.5% ↑ | 2624.6% |
3. | アクサダイレクト生命 | 2540.9% ↓ | 2667.3% |
4. | ソニー生命 | 2463.3% ↑ | 2358.7% |
5. | ライフネット生命 | 2022.9% ↑ | 1922.2% |
6. | NKSJひまわり生命 | 1640.7% ↑ | 1583.2% |
7. | かんぽ生命 | 1600.5% ↓ | 1623.4% |
8. | AIG富士生命 | 1360.0% ↑ | 1265.3% |
9. | 三井住友海上あいおい生命 | 1292.9% ↑ | 1264.9% |
10. | 楽天生命 | 1183.2% ↑ | 808.8% |
11. | メットライフ生命 | 1018.1% ↑ | 966.1% |
12. | オリックス生命 | 998.2% ↑ | 758.3% |
13. | 明治安田生命 | 971.1% ↑ | 945.5% |
14. | 住友生命 | 881.6% ↓ | 888.2% |
15. | プルデンシャル生命 | 834.5% ↑ | 777.0% |
16. | アフラック | 832.8% ↑ | 775.2% |
17. | 日本生命 | 817.0% ↑ | 779.0% |
18. | 第一生命 | 749.9% ↓ | 772.1% |
19. | アクサ生命 | 740.6% ↑ | 713.4% |
■ソルベンシーマージン比率一覧(2014年度第1四半期決算参照)
※赤字は2014年3月よりUP、青字はDOWN
1.メディケア生命:4235.7%(前回1位)
前回に引き続き1位です。
4/2に300億円の第三者割当増資を行い、上昇していますがその後は微減で高い水準を維持しています。
2.東京海上日動あんしん生命:2772.5%(前回3位)
新規契約が相変わらず好調のようで、ソルベンシーマージン比率も右肩上がりです。
3.アクサダイレクト生命:2540.9%(前回2位)
増資を行っては下がるを繰り返しています。
新規契約数は少し持ち直しましたが、資産、収益、ソルベンシーマージン比率ともに下落しています。
4.ソニー生命:2463.3%(前回4位)
昨年末は新規契約数が減り、収益面も減り、ソルベンシーマージン比率も減っていましたが、今回全て常用しています。
5.ライフネット生命:2022.9%(前回5位)
5月に新しい保険を発売しましたが、思うように新規契約が伸びていません。
ソルベンシーマージン比率は下げ止まり、上昇に転じています。
6.NKSJひまわり生命:1640.7%(前回7位)
5/2に発売した新保険の影響もあり、新規契約は伸びていますが、QonQで契約数の増加は減っているので、ひまわり生命内の契約変更が多かったようにも思います。
ソルベンシーマージン比率、収益面も増加しています。
7.かんぽ生命:1600.5%(前回6位)
4/2に新しい学資保険の発売もあったこともあり、新規契約が伸びています。
そのことも影響してか、ソルベンシーマージン比率は若干減少しています。
8.AIG富士生命:1360.0%(前回8位)
がんベスト・ゴールドの販売が好調で大きく新規契約を伸ばしました。
これは改悪となるがんベスト・ゴールドαが7/1から発売されるに当たり、改悪となる前に保険に入っておこうと考える人が多かったと言うことなのではないかと思われます。
また、ソルベンシーマージン比率も継続増加しています。
9.三井住友海上あいおい生命:1292.9%(前回9位)
あいおい生命は1200%前後で安定しています。
10.楽天生命:1183.2%(前回13位)
アールジーエー・アメリカス・リインシュアランス・カンパニー・リミテッドとの訴訟による損失に備えるため528 百万円を訴訟損失引当金として計上していましたが、2014年6月10日付で和解が成立したことに伴い、取り崩しを行ったようです。
そのこともあり、責任準備金も繰り戻されたのかも知れません。純資産を増やし、ソルベンシーマージン比率が大きく上昇しました。
11.メットライフアリコ:1018.1%(前回10位)
昨年よりも責任準備金繰入額が減っていることもあり、基礎利益は昨年より減りましたが、最終利益は昨年を上回っています。
ソルベンシーマージン比率も1000%台に載せてきました。
12.オリックス生命:998.2%(前回18位)
1Qに230億円の増資を行ったこともあり、212億円も純利益を増やしています。
それに伴い、ソルベンシーマージン比率も大幅に上昇しています。
ただ、以前も12年2Qに150億円の増資を行ったこともあり、12.9にソルベンシーマージン比率が大幅に上昇しました。にもかかわらず、どんどん下がって再度増資することになっているので、1年後には同じくらいに下がっているかもしれません。
13.明治安田生命:971.1%(前回11位)
責任準備金繰入額も昨年比で減っていることもあり、収益面では昨年を上回っています。
ソルベンシーマージン比率も上がってはいますが、契約数減が気になりますね。
14.住友生命:881.6%(前回12位)
5四半期連続で契約数が減っています。
ソルベンシーマージン比率も下がっています。
15.プルデンシャル生命:834.5%(前回15位)
QonQで新規契約数は減少していますが、責任準備金繰入額が減っていることもあり、収益面は大きく増加しています。
ソルベンシーマージン比率も増加しています。
16.アフラック:832.8%(前回16位)
郵便局でアフラックの保険の販売を開始した割に新規契約が伸びていないように思います。
収益面は増収となっており、ソルベンシーマージン比率も増加しています。
17.日本生命:817.0%(前回14位)
大手保険会社は契約数が伸びても契約高が減る傾向にありますが、日本生命は契約数が減っていても契約高は昨年比で少し伸びています。
ソルベンシーマージン比率は右肩上がりとなっています。
18.第一生命:749.9%(前回18位)
13年4Qでは契約数が微増でしたが、14年1Qはそれよりも少し改善しています。
とは言え、契約高で見ると減少となっています。
収益面も昨年比で増加しているものの、ソルベンシーマージン比率は微減となっています。
19.アクサ生命:740.6%(前回19位)
死亡保険領域が好調だったためQonQで契約数が大きく増加しています。
責任準備金繰入額はかなりの少額ではあるものの収益面は減少しています。
ソルベンシーマージン比率は微増となっています。
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