まず、各保険会社のソルベンシーマージン比率の前四半期比の表です。
■ソルベンシーマージン比率(13.9決算)
会社名 | 今回(13.9) | 前回(13.6) | |
---|---|---|---|
1. | メディケア生命 | 4491.9% ↓ | 4547.2% |
2. | アクサダイレクト生命 | 3003.7% ↑ | 1901.3% |
3. | ソニー生命 | 2325.0% ↑ | 2255.3% |
4. | 東京海上日動あんしん生命 | 2240.9% ↑ | 2018.3% |
5. | ライフネット生命 | 1885.5% ↓ | 2091.9% |
6. | NKSJひまわり生命 | 1518.7% ↑ | 1485.5% |
7. | かんぽ生命 | 1510.2% ↑ | 1479.4% |
8. | 三井住友海上あいおい生命 | 1250.4% ↑ | 1201.6% |
9. | メットライフアリコ | 945.4% ↑ | 912.8% |
10. | 明治安田生命 | 927.4% ↑ | 882.7% |
11. | 住友生命 | 873.1% ↑ | 800.3% |
12. | 楽天生命 | 866.2% ↓ | 917.1% |
13. | AIG富士生命 | 838.3% ↓ | 1000.3% |
14. | プルデンシャル生命 | 757.0% ↑ | 728.2% |
15. | 日本生命 | 733.4% ↑ | 712.9% |
16. | アフラック | 731.9% ↑ | 585.0% |
17. | アクサ生命 | 713.1% ↑ | 681.7% |
18. | 第一生命 | 708.5% ↑ | 684.5% |
19. | オリックス生命 | 549.5% ↓ | 670.3% |
続いて、詳細を書きます。
■ソルベンシーマージン比率一覧表(2013年度第2四半期決算参照)
※赤字は2013年6月よりUP、青字はDOWN
1.メディケア生命:4491.9%(前回1位)
前回に引き続き1位です。
4/2に300億円の第三者割当増資を行いましたが、第2四半期はさすがに下がるかと思いましたが、ほぼ同じ水準を維持しています。
2.アクサダイレクト生命:3003.7%(前回5位)
元ネクスティア生命です。
前回5位から大幅なランクアップをしています。
ただ、収益面がかなり悪化しています。
新規契約数も減っており、ネット生命の今後が少々心配になります。ネット生命の生き残りはこの1,2年が正念場となりそうです。
3.ソニー生命:2325.0%(前回2位)
アクサダイレクト生命に抜かれたものの、右肩上がりです。
新規契約数が若干落ち込んでいるものの、収益も財務も相変わらず優秀です。
4.東京海上日動あんしん生命:2240.9%(前回4位)
ソニー生命と同じく収益、財務共に安定しています。
まだまだメディカルKit Rが好調のようです。
5.ライフネット生命:1885.5%(前回3位)
継続下落しています。
第1四半期と同様基礎利益、純利益が赤字拡大しています。
新規契約も減っているため、次なる打ち手が必要だと思いますが、がん保険には参入するんでしょうかね。
6.NKSJひまわり生命:1518.7%(前回6位)
第1四半期と同じく、新規契約が前年より減っています。
第1四半期で純資産が100億弱減っていましたが、今回で大分回復しています。
※2011年10月1日に「損保ジャパンひまわり生命」と「日本興亜生」が合併したため、11.9以前は「日本興亜生命」のデータを使用しています。
7.かんぽ生命:1510.2%(前回7位)
ソルベンシーマージン比率は相変わらず右肩上がりで、安定性と言う意味ではピカイチです。
収益面は昨年より減少していますが、契約状況で言うと昨年よりも増えていますね。
8.三井住友海上あいおい生命:1250.4%(前回8位)
ソルベンシーマージン比率は上昇していますが、新規契約は昨年より低く、伸び悩んでいます。
ただ、収益面は昨年より改善しています。
9.メットライフアリコ:945.4%(前回11位)
ソルベンシーマージン比率は上昇していますが、第1四半期は黒字でしたが第2四半期では大幅な赤字へ転落しました。
昨年の第3四半期には赤字から黒字に変換しましたが、今年度はどうでしょうか・・・
10.明治安田生命:927.4%(前回12位)
ソルベンシーマージン比率は若干上昇しています。
第1四半期では契約数が減っていましたが、今回は増えています。
11.住友生命:873.1%(前回13位)
ソルベンシーマージン比率はほぼ右肩上がりです。
新規契約数が昨年比で減っており、総契約件数も少し減っています。
12.楽天生命:866.2%(前回10位)
4月にアイリオ生命から楽天生命へ変わりました。
ただし、新規契約が伸びておらず、契約数については12年度第四半期単体以外は最近マイナスとなっています。
更に、基礎利益、経常利益は黒字となっていますが、訴訟損失引当金繰入金を10億弱計上しているため、最終的には6億の赤字となりました。
アクサダイレクト生命もそうですが、ネット生命は今後の契約数の拡大が大きなポイントとなりそうです。
13.AIG富士生命:838.3%(前回9位)
4月から富士生命とAIGがくっつき、3月末の時点ではソルベンシーマージン比率が大分改善していましたが、第1四半期に引き続き純利益が大きく下がっており、ソルベンシーマージン比率は大幅に下落しています。
がん保険や低解約返戻金型終身保険が好調のようですが、それに伴い責任準備金を多く確保する必要があり、継続して赤字となっています。
14.プルデンシャル生命:757.0%(前回14位)
ソルベンシーマージン比率が若干上昇しています。
新規契約は昨年より若干減っていますが、昨年より責任準備金繰入金が多く、収益面が昨年比で落ち込んでいます。
15.日本生命:733.4%(前回15位)
ソルベンシーマージン比率が右肩上がりです。収益面も昨年比で上昇しており、新規契約件数も相変わらず高水準です。
16.アフラック:731.9%(前回19位)
収益面は昨年比で大幅に増加しており、資産も増えていることからソルベンシーマージン比率も上昇しています。
郵便局から保険を売れるようにしたものの、新規契約数、特に新規契約高は昨年比で激減しています。
17.アクサ生命:713.1%(前回16位)
ソルベンシーマージン比率が右肩上がりです。
第一四半期と同じく、新規契約数は減っていますが、契約高は増えています。
保険金額が大きな保険の加入が増えていると言うことでしょうか。
収益面ですが、責任準備金繰入額が大幅に減っていることもあり、純利益などは増えています。
18.第一生命:708.5%(前回18位)
昨年同比で新規契約は減っていますが、契約件数は若干増加となっています。
収益面は増益となっており、ソルベンシーマージン比率もQonQで増加しています。
19.オリックス生命:549.5%(前回17位)
12年度第3四半期に増資しましたが、その時に回復したソルベンシーマージン比率も大分元の水準に近くなってきています。次回の決算では500%を割るのでしょうか・・・
何度も言いますが、保険の内容はいいと思うのですが、財政面が心配です。
0 件のコメント:
コメントを投稿